一般的に「胃カメラ」と呼ばれる検査ですが、本来は上部消化管内視鏡検査と呼ばれ、内視鏡を口または鼻から挿入し咽頭の一部、食道、胃、十二指腸まで観察する検査です。直接観察し、必要に応じ組織検査(生検)を行うことで胃がんや胃潰瘍、逆流性食道炎などの病気の診断を行うことができます。以前に比べ細径化、高画質化が進んでおり、できるだけ苦痛を抑えながらも精度の高い内視鏡検査が可能となっております。
消化管のがんは初期には症状があることはほとんどありません。その一方で、早期発見できれば身体的負担の少ない内視鏡治療が可能となっております。このため食道がんや胃がんなどの早期診断・治療には内視鏡検査がなくてはならないものになっております。
当院ではフジフィルムメディカル社製の内視鏡を使用しております。
胃カメラには3種類あり、ご説明します。
経路 | 太さ | 画質 | おすすめ | |
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通常径 | 口から | 9.9mm | 超高画質 拡大機能付 |
がん年齢の方、ピロリ菌現感染/除菌後の方、治療後の方 |
細径 | 口から | 7.9mm | 高画質 | 径鼻カメラがむずかしい方 |
超細径 | 鼻から | 5.8mm | 高画質 | 検診目的の方、径口カメラがむずかしい方 |
いずれも高画質で、特殊光(BLI、LCI)を併用することで、病気の早期発見を可能としています。
また、当院では「CADEYE」と呼ばれるAIシステムを導入しています。
この道25年のベテランの眼と、最新AIのダブルチェックで、皆さまの病気を確実に診断します。
必要に応じて鎮静剤(麻酔薬)の投与を行い、より苦痛の少ない内視鏡検査を心がけております。
※鎮静剤を使用する場合、当日の運転はご遠慮ください。
胃の付近の痛み/胃の不快感、もたれ感/胸や喉のつかえ感/胸やけ症状/口の中に苦酸っぱい水が上がってくる(呑酸症状)/繰り返す吐き気や嘔吐/健診でピロリ菌感染の可能性があると言われた/バリウム検査で異常を指摘された/体重が急に減ってきている/貧血がある/黒い便が出る、など
※強い腹痛や多量の吐血、下血など緊急治療を要するような症状の場合はお近くの救急病院を受診してください。
胃がん、食道がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープ、逆流性食道炎、慢性胃炎など